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【検索用 No Sweet NLife 登録タグ Coch N VOCALOID まぶた ルワン 初音ミク 曲 曲英 鹿乃】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:鹿乃 作曲:鹿乃 編曲:Coch(twitter) 唄:初音ミク 曲紹介 「人生甘々で生きたいじゃん」 曲名:『No Sweet N❤︎Life』 MV制作:ルワン イラスト:まぶた(twitter) 歌詞 (君のもとへ繋ぎたい) 溢れ出す言葉を (心込めて届けたい) 止まらない想いを 隠してた二文字 心の奥 隣で見つめる君の笑顔 きっかけはすぐ側にあるから いつまでも塞ぎ込んでないで 止まらないままの速いハートは 新しい日々を連れてくから この先は今までとは違う どこまでも光り輝く道 偶然に触れた運命の イタズラで何か変わるの? ねえ 今すぐでも 抱きしめてよ チョコレートみたいな甘さに 少しだけ酔いしれてほしいの トキメキの中 逸る心を 抑え ただまっすぐに走るから 魔法みたいな明日を求めて 君に会いに向かうこの胸の 高鳴りの中 踊る心と 駆け抜けた時間だけ静かに揺れた (君のもとへ繋ぎたい) 隠してた言葉を (心込めて届けたい) トキメキに溶けた赤いハートに 感じる温度は夢じゃないから この先も今までとは違う こんなにも光り輝く道 柔らかく触れた唇の 愛しさで今日も変わるよ ねえ 掴んだ手を 離さないで チョコレートみたいな甘さに いつまでも酔いしれてほしいの トキメキの中 逸る心を 抑え ただまっすぐに走るから 魔法みたいな明日を求めて 君に会いに向かうこの胸の 高鳴りの中 踊る心と 駆け抜けた時間だけ静かに揺れた 裸足のままでかけた小道を 答え合わせのように重ねた 戸惑いの中 弱さを捨てて もう一度君の手を握るから 魔法みたいな夜を求めて 君に会いに向かうこの胸の 高鳴りの中 踊る心と 駆け抜けた時間だけ静かに揺れた (君のもとへ繋ぎたい) 隠してた言葉を (心込めて送りたい) 止まらない想いを コメント 名前 コメント
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戻る エロにゃんざまぁw まぁ、因果応報ですぬ(´ω`) -- (名無しさん) 2011-05-23 02 00 45 アホだぁ。 -- (通りすがり) 2011-05-23 06 57 06 相変わらずの憂さん -- (名無しさん) 2011-05-23 09 26 44 紐切りとかもし決まってたらどうするつもりだったんだw さすがに憂でも自分で直せないだろ -- (名無しさん) 2011-05-23 18 34 55 憂△ ざまぁバカにゃん自業自得ざまぁ -- (名無しさん) 2011-06-25 19 43 44 ゴキブリホイホイ、一言で表せば、ゴキブリホイホイ -- (名無しさん) 2011-07-05 05 24 02 ブーブークッションでいいじゃん⁈ -- (あずにゃん) 2011-09-01 09 29 57 因果応報なり -- (名無しさん) 2011-09-02 00 50 19 バカにゃん -- (名無しさん) 2012-04-09 15 35 27 ばかにゃん可愛くてしゃーない -- (さくにゃん) 2012-11-19 22 43 45 ばかにゃんwww -- (名無しさん) 2015-02-22 12 06 26 転蓮華でクソワロタwwwwwwwww -- (名無しさん) 2015-11-30 14 50 39
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94 名前:凹んでる男が心配でたまらない新妻みこちん 1/3[] 投稿日:2011/05/29(日) 22 37 19.49 ID 1JL8zNJ+O [4/7] 「はぁ…」 『なんだため息などついて。ただでさえ酷い顔がより酷く見えるぞ』 「ははっ、相変わらず容赦ないなぁ尊は…」 『…ふん。それで、いったい何があったというのだ?』 「……実は、今日も部長に絞られてさ…期待の裏返しなのは分かるんだけど……ちょっとね…」 『なんだ、たかだかそんなことで凹んでいたのか!?相変わらず豆腐みたいなメンタルだなお前は』 「……考えすぎだってのは分かってるんだけどさ……連日こうだと自信無くなっちゃうよ……はぁ……」 『そんなの知るか。自信を無くすのは勝手だが、家の中で暗い顔するのは止めてくれないか。 お前のせいでこっちの気分まで下がって迷惑だ』 「……すまない尊。少ししたらいつもの俺に戻るから……さ……はぁぁ……」 『これは重症だな。……やれやれ仕方ない、私が気合いを入れてやろう!』 「……へっ!?」 95 名前:凹んでる男が心配でたまらない新妻みこちん 2/3[] 投稿日:2011/05/29(日) 22 42 03.28 ID 1JL8zNJ+O [5/7] 『ほら、そんなとこに座ってないで立て!私がお前の精神を叩き直してやろうじゃないか(ゴゴゴゴゴッ…)』 「ちょ、み、尊!?で、できれば痛いのは勘弁してもらいたいんだけど…!?」 『バカを言うな、今のお前にはこれぐらいやらなきゃダメだ。ほら立った立った!!』 「……拒否権なしかよ……ははっ、まぁ一発殴られたほうが逆にすっきりするかもしれないな…… でもお前のパンチ痛いからなぁ……少しは手加減頼むぜ?」 『ふん、ちゃんと手加減はしてやる!だから、安心してお前は殴られろ!!』 「……嘘だ、その目は手加減する人間の目じゃない。というか気合い入りすぎです尊さん…」 『こういうのは生半可な覚悟じゃないかんからな!お前も覚悟を決めろ!』 「……はぁ、仕方ないか……じゃあ、一発頼むわ」 『ほほぅ、分かってるじゃないか……!ではいくぞ、歯を食いしばれぇ……!』 「…………くっ」 97 名前:凹んでる男が心配でたまらない新妻みこちん 3/4[] 投稿日:2011/05/29(日) 22 57 00.95 ID 1JL8zNJ+O [6/7] (チュッ) 「!!!??」 『………ふん、拳の一つでも食らわせてやろうと思ったが気が変わった。 鞭だけでは人は動かんしな。たまには飴の一つでもくれてやろうと思ったまでだ。 まぁ、今のお前じゃ頬っぺたが関の山だ。後はお前の頑張り次第だ』 「み、尊……」 『……言っておくがな、別にお前が心配なわけじゃないぞ?このままの状態で仕事をされて、 下手に給料下げられでもしたら最悪だしな。自分のためにやっただけだ』 「……尊!(ギュッ)」 98 名前:凹んでる男が心配でたまらない新妻みこちん 4/4[] 投稿日:2011/05/29(日) 23 00 07.59 ID 1JL8zNJ+O [7/7] 『……バカ者め、たかだかあの程度で落ち込んでどうするというのだ。 今のお前はな、自分だけでなく私の人生まで背負っているのだぞ? ここから先、二度とそんな暗い顔は見せないように。……そして、辛いことがあったらすぐに私に言うよう』 「……うん、ありがとう……ありがとうな尊……!」 『……言っただろう、私の一発は【効く】と』 「ああ、これ以上ないってぐらい効いたよ。さすが尊、だな」 『……ふん、私にここまでさせたんだ。せいぜい頑張るがいいさ』 「ああ、もちろんだよ尊……!」 甘えん坊なみこちんもいいけど、男の為に一生懸命なみこちんもいいよね
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もうわからない ※駄文注意 ゆっくりできない。 あんなにゆっくりできたのに。 今では全然ゆっくりできない。 それでもじっとしてたらゆっくりできない。 ぼくはゆっくりするために、 準備を整え森に向かった。 草を食んでるれいむを見つけた。 僕に気付かずむしゃむしゃ食べてる。 決して甘くはないだろう。 食べても味はそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 食べるのやめて大きな挨拶。 元気はなかなか良さそうだ。 「ごはんたべてるからじゃましないでね!れいむおこるよ!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「れいむは何でゆっくりできる?」 「ごはんをたべたらゆっくりできるよ!」 そうか、食事はゆっくりできるのか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は甘いお菓子。 甘い匂いに輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 嬉しそうに頬張るれいむ。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん食べてどんどん膨らむれいむ。 いきなりぴたりと食べなくなった。 「どうしてご飯を食べないの?」 「れいむはお腹一杯だよ!あまあまはいらないよ!」 「駄目だよれいむ、話が違う。食事はゆっくりできるでしょ?」 地面のお菓子をかき集め、 転がるれいむの口をこじ開けお菓子を突っ込む。 「ゆばばばば!!」 舌で中から押し返される。 押し返されたら押し返す。 足で無理やり押し戻す。 膨らみ続ける体に亀裂。 目玉は半分飛び出してる。 皮に餡子が滲み出ている。 最後にぐいっと押し込むと、 とうとう切れて破裂した。 詰まった餡子が辺りに飛び出す。 消化しきれなかったお菓子もあった。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 れいむは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 交尾をしているまりさを見つけた。 僕に気付かずぱんぱんしてる。 相手は妥協したのだろう。 交尾しててもそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 交尾はやめずに大きな挨拶。 交尾してても返すんだ。 「すっきりするからじゃまするなだぜ!じゃまをするならころすのぜ!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「まりさは何でゆっくりできる?」 「すっきりできたらゆっくりできるぜ!」 そうか、交尾はゆっくりできるのか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は美ゆっくり。 綺麗な相手に輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「ゆっふん、ゆっふん、きもちいー!」 嬉しそうに腰振るまりさ。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん相手を変えてどんどん実る子供達。 いきなりぴたりと交尾をやめた。 「どうして交尾を続けないの?」 「まりさは十分すっきりしたのぜ!すっきりーはいらないんだぜ!」 「駄目だよまりさ、話が違う。交尾はゆっくりできるでしょ?」 地面のゆっくりをかき集め、 転がるまりさのぺにぺにを引っ張りまむまむめがけて突っ込んだ。 「ゆびびびび!!」 体を振って手から逃れる。 逃げられたら連れ戻す。 体を振って発情させる。 疲れた体で交尾を続ける。 絶頂を迎える度に体が縮む。 萎み続ける体で腰を振る。 限界超えても止められない。 最後にどぴゅっと相手に飛ばすと、 とうとう萎んで倒れ伏した。 体が黒く変色していく。 相手も頭の茎ごと黒ずんでる。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 まりさは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつもゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 川面を見ているありすを見つけた。 僕に気付かずくねくねしてる。 自分の美貌が微妙なのだろう。 ポーズを決めてもそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 川面に向かって大きな挨拶。 こっちを向いて挨拶してよ。 「おけしょうするからじゃまをしないで!いなかものはわかってね!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「ありすは何でゆっくりできる?」 「かわいくなったらゆっくりできるわ!」 そうか、化粧はゆっくりできるのか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は白い小麦粉。 お化粧道具に輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「ばっふん、ばっふん、とかいはよー!」 嬉しそうに化粧?をするありす。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん顔を擦り付けどんどん白くなるありす。 いきなりぴたりと化粧をやめた。 「どうして化粧を続けないの?」 「ありすはとっても可愛くなったわ!化粧はいらないよ!」 「駄目だよありす、話が違う。化粧はゆっくりできるでしょ?」 地面の小麦粉をかき集め、 転がるありすの目の前に山を作って突っ込んだ。 「ゆぶぶぶぶ!!」 暴れて山を崩しだす。 崩されたら建て直す。 上から小麦粉を振りかける。 かさかさの体で転げまわる。 小麦粉が口に入る。 入ったそばから水分を吸い取る。 最後の水分無くなって、 とうとう乾燥して動かなくなった。 ミイラみたいに痩せ細っ体。 触ったそばから崩れ落ちる。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 ありすは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつでもゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 チラシを読んでるぱちゅりーを見つけた。 僕に気付かず一匹で喋ってる。 漢字が難しいのが微妙なのだろう。 頷いてはいてもそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 こっちを向いて大きな挨拶。 だけどげほげほむせてしまった。 「どくしょするからじゃまをしないで!ばかとはあたまがちがうのよ!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「ぱちゅりーは何でゆっくりできる?」 「ほんがよめたらゆっくりできるわ!」 そうか、読書でゆっくりできるか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は広告チラシ。 広告チラシに輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「むっきゅん、むっきゅん、きょうみぶかいわー!」 嬉しそうに読書をするぱちゅりー。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん取ってどんどん読むぱちゅりー。 いきなりぴたりと読書をやめた。 「どうして読書をやめちゃうの?」 「ありすはとっても賢くなったわ!魔導書はいらないよ!」 「駄目だよぱちゅりー、話が違う。読書はゆっくりできるでしょ?」 地面のチラシをかき集め、 転がるぱちゅりーにチラシを見せつけ飛ばして読んだ漢字について突っ込んだ。 「ゆべべべべ!!」 頭がショートし目を逸らすぱちゅりー。 逸らされたら無理やり戻す。 逸らした先にチラシを先回り。 あっちを向いたらあっちに向ける。 こっちを向いたらこっちに向ける。 ぐるぐるその場で逃げ惑う。 最後にうえっと嗚咽を漏らして、 とうとう吐いて動かなくなった。 口からクリームが止まらない。 焦点の定まらない目が虚ろに彷徨う。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 ぱちゅりーは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつでさえゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 それから沢山ゆっくりを見つけた。 僕は全部に話しかける。 それでも全部が微妙なんだ。 虐待してもそれなりーな顔だろう。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 相手を見据えて大きな挨拶。 元気はなかなか良いんだけどね。 「殺すから覚悟をしてね!逃げても無駄だよ!」 ダッシュで逃げられご機嫌斜め。 歩いて距離を詰め直す。 「ゆぎゃあ!!こっちにこないでねぇ!?」 「ゆっくりを殺せばゆっくりできるよ!」 そうだ、ゆっくり殺しはゆっくりできる。 殺すために、袋を漁る。 取り出す物はごついハンマー。 ごついハンマーに輝く目。 ゆっくりに投げたらぶつかった。 「よっしゃ、うっしゃ、当たったぜー!」 嬉しそうにポーズを決める僕。 どんどん相手に放り投げる。 どんどん投げてどんどんへこむゆっくり。 いきなりぴたりと投げるのをやめる。 「ゆ、やべでぐれるの・・・?」 「なんだか飽きちゃった・・・お前は殺すよ・・・」 「やべてねぇぇぇ!!おにいざん!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!」 地面のハンマーをかき集め、 涙を流すゆっくりに集めたハンマーを突っ込んだ。 「ゆぼぼぼぼ!!」 下敷きになって潰れたゆっくり。 潰れたゆっくりを見て溜息が出る。 かつての虐殺を振り返る。 暴行、火焼き、水攻め、言葉攻め、 その他試したあの頃が一番楽しかった。 いつからだろう、普通のやり方じゃゆっくりできなくなったのは。 前はあんなにゆっくりできたのに。 デジャブがゆっくりの邪魔をする。 とぼとぼ切り株まで歩いて、 腰を下ろすと再びはぁーっと溜息を漏らす。 「もっとゆっくりしたかった・・・」 僕は呟き立ち上がる。 駄目だ、やっぱりゆっくりできない。 次を諦め森を出た。 あとがき どう見て(ry もっとゆっくりを殺してすっきりしたいのにネタが出ない自分の独白です。 ストーリーが思いつく人は本当に凄いと思う。 最後までお付き合い下さりありがとうございました。 前作 ふたば系ゆっくりいじめ 140 おまえはなにもわかっちゃいない ふたば系ゆっくりいじめ 143 おまえはなにもわかっちゃくれない ふたば系ゆっくりいじめ 144 ぼくはぼくをわかっちゃいない ふたば系ゆっくりいじめ 175 やめられない虐殺
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つまんないのが(・∀・)イイ!! (テンプレより) 「世の中のことは大概我慢できるが、楽しい日々の連続だけはたまらない。」 (ゲーテ) 1000取り合戦 997 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage] 投稿日:2009/03/10(火) 01 34 01.57 ID MqIYgoyl0 1000ならみんな配信する (数分間、睨み合いによる膠着状態) 998 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage] 投稿日:2009/03/10(火) 01 36 30.40 ID t8DVRnxD0 1000なら夏帆は俺の嫁 999 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage] 投稿日:2009/03/10(火) 01 36 33.40 ID zL+OOVTs0 あ 1000 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage] 投稿日:2009/03/10(火) 01 36 36.14 ID MqIYgoyl0 膠着状態ならば一石を投じよう 1001 名前:1001[] 投稿日:Over 1000 Thread イグッス!掘りキュア5! 「大いなる筋肉の力、キュアマッスル!」 「情熱の赤い布、キュアフンドシ!」 「はじける蛋白質のかほり、キュアプロテイン!」 「安らぎの淫らな兄貴、キュアガチムチ!」 「知性の男のテカリ、キュアワセリン!」 面白いことをやることはリスクがいる… 某配信者 積極的つまらない(笑) 茶色いものが見えれば、それは床だ
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みなさん、ご機嫌いかがでしょうか。本日は不肖ながらも私、古泉一樹がお相手させていただきます。 今日はとある理由で徹夜明けでして、多少の言動の乱れをご容赦いただきたく思います。 ペース配分を考えながらになりますが何卒よしなにお願いします。 はてさて、今日はとある連休前の木曜日。 いつもの部室ですが、集まったメンバーは豪華絢爛、才色兼備、そういった言葉が意味をなさない事をいやがおうにも 思い知らせてくれる方たち。私の目の潤いと対をなすように空気を張りつめさせる組み合わせでもあります。 「任務・・・の話ですかね。」 そこに集まる8つの瞳を見回すと、閉鎖空間を錯覚させるような重圧を感じました。 彼女たちには申し訳ないのですが、別個にもつ責務の重さと妖艶さが裏にある血生臭さをより一層引き立てている感は 否めません。僕もそれなりに慣れていたつもりなのですが場所が場所だけに緊急事態を思わせています。 「いんやぁ、一度ここで会議してみたかったのさっ!影の生徒会みたくてちょろっと怪しい雰囲気がたまらないねっ。 まっほんとに怪しい人間しかここにいないんだけねっ!あっはっはっはっは、ひひひっひひいひふぅひひひ・・・」 そう言い放つとまるで壊れたように笑い始める本日の首謀者、誘拐と拉致と脅迫の3種を同日にこなしても、 罪状は問われないと言うこと確信している彼女はさらりと言い放ちました。 今日ばかりは普段の無垢な爆発ともいえる笑い声に、何かを含んでいるように思えます。 「私もしばらくご挨拶をさせていただく機会から遠のいておりましたし、あそこまで目にかけていただいたのであれば、 ありがたく同席させていただこうかと。お嬢様方にお会いできて光栄でございます。」 たまたま僕を迎えに来ていた処を鶴屋さんに見つかり、機関の予算繰り等の話題を肴として時間を取らせるという 脅迫めいた行為を受けた事実を「目にかけていただく」とすり替えながら社交辞令を軽やかに述べる彼女は 衣装の陳列された場所を見回しながら言葉を紡ぎました。その間も隙がないのはやはり職業病でしょう。 「うわぁ、やっぱりもうこれは私じゃきれませんねぇ。」 と周囲の殺意の視線を助長させるがごとく言い放つ、籠絡や誘惑が 主たる任務といわれれば誰も疑わせない 未来の人間は全員がこのような成長をとげるのかといささか興奮を誘う彼女は そういいました。 開口一番に出るその台詞は内に溢れるひたむきさから来る毒気の無いものが多いのですがここにいる面子はその聖水にも似たる 言葉にひるみました。そういえば彼女が本心からこういう人間だと一番に看破したのは彼だったような気がします。 この場所に来たのはたまたまこちらの時間に来ていた処を鶴屋さんに迂闊にも誘拐されてきたと見るのが正解でしょう。 「古泉。」そういって森はあの朝倉涼子よりもはるかに温度のない瞳を向けて扉の外へと僕を促します。うかつにも僕は 現状を見誤り冷静さを欠いている事に気がつきました。その目は一思いに刺殺するよりも遙かに残酷な責め苦が 用意されていることを告げていました。 ・・・というかお2人とも、律儀に着替えをなさらないでも。 「いや、これは失礼しました。」動揺を気がつかせぬように廊下に急ぐと、足の震えが有ることに気がつきました。 それ程の目圧です。機関内外においての真実を知る僕には分かります。 彼が朝倉にされた事が非常に些細で有ることを思い知らせて差し上げようと思う種が芽を出しそうになったのを感じます。 適時を置きあの閉鎖空間を思わせる部室に再度踏み込むと、本棚の脇のパイプ椅子をこちらに向けながら 一輪の花は言葉を紡ぎ始めます。初めて彼女をみたとき、その可憐さと知性と庇護欲のバランスに心を奪われたのは 誰にも申し上げておりません。感じられた微弱なノイズが人ならざる物である事を告げていた事実を認識してもです。 一目惚れですね。あ・・・・・・鶴屋さんに気がつかれているようです。まいりました。 ・・・殺される・・・ 「あらためて、こんにちは古泉さん。今日はこちらでと伺ったのですが、会議の開始時間を伺いに 朝のHRの前にこちらにお邪魔させていただいたら、誰かが外から鍵を閉めてしまったんです。 ここの力場だと観察以外の能力が使えなくて・・・」 僕は監禁の首謀者と理由がわかりませんでしたがSOS団を遠からず援助なさってくださっていると言う事も踏まえて お詫びと謝罪をしました。するとそこまで謝らないでという慈愛に満ちた瞳を見せて 「一度ここから世界を観察してみたかったんです。いい機会でしたしおきになさらないでください。 あ、彼が学校の坂を向かってこちらに戻ってきているみたいです。携帯電話を取り出しましたね。」 世界 の観測ですか?!驚愕しかけていると僕の携帯が振動を始めました。 「おう、長門から伝言だ。本棚にある機関誌をすぐに開けだそうだ。気に食わんが何かありそうな気もするんで 俺もそっちに向かうから。」確かに異常事態ですが、思わず肩をすくめ笑みがこぼれます。 難なく見つけることができた機関誌を取り出すと、レトルトカレーの箱の切れ端が栞代わりになっており、こんな表記が。 「江美里の能力はあらゆる対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイスの中でも強力。高位な存在。 ある意味朝倉涼子よりも急進派。注意されたし。あと、午後6時にお鍋のカレーかき混ぜておいて。」 正直読まなければ良かったと後悔しましたが、長門さん貴重な情報ありがとうございます。 ただ部室でカレーはいかがなものかと思いますが。ふとPCの横に設置された鍋の存在に気が付きました。 食堂のガスコンロでしょうか。巨大です。 今まで気が付かなかったくらいこの空間に動揺していた事を確認し狼狽しました。 しかし、何故彼に頼まなかったのでしょうか。食事の量を気にしたのか、それともこの空間にこさせない為か・・・ 結果的に彼の心配がそれとすれ違ってしまっているようですが。 「さぁっ会議始めるよっ!」この面子でする会議がどす黒い陰謀めいたものか井戸端会議かにしかならない のであろうことをきにもせず、議長たるこの少女は号令をかけました。 「議題はどのようなものになりますでしょうか。」ホワイトボードの前に立ち、さらりと素早く日付を書き記すマーカーを 持った森の手は、その職務の内容を感じさせない、少女のような透明さを保ち、そしてボード上部でぴたりと止まります。 しかし、律儀にメイド服を着なくても良いかと。「お似合いですね。」と声をかける喜緑さん。 それは僕の台詞であるきもしますが。1秒遅ければ私が声を出していたでしょう。その言葉を男である僕が掛けなかった事で 後程どれだけの責め苦が待っているのかを想像していました。 「まーそんなに堅い内容じゃないっさ。今日は協力者である私達が、ある対象をどう認識しているのか確認するという 名目でっ!ふっふーん、みくるっ、お茶っ!」まるで手に持ったナイフを投げるように・・・ああ、我らが団長が宣言の時にする 指を前に出すような格好を 取りながら一点を指さしました。彼女が涼宮ハルヒの力を持っていたらどうなっていたんでしょうか。 プラスマイナスゼロであるというのが僕と彼の見解ではありますが。 「え、ぁあぁ、あ?私ですか?」少し怯える朝比奈みくるの異時間同位体はお茶くみと配膳をしながら指の行方を 追い始める。親友であり、今の時間平面では同盟者である鶴屋さんの顔を見つめ直す。 魅惑の笑顔が戻り、何故か顔を赤らめる鶴屋さん。 「いやっ!何遍見てもかわいいっさ!私としてはすぐにでもみくるを連れて帰っていじくり倒したいと思ってるよっ!」 「ふふ、負けませんよ~。」相当誤解を受けそうな会話です。私も思わず目を泳がせると何やら喜緑さんは ノートを取り出し・・・あ、議事録ですね。僕も何か仕事をしなければ。と思った矢先でした。 「古泉くんっ!キョンくんの情報をお願いできないかなっ?」なるほど。対象とは彼の事でしたか。 確かに、取り扱いの難しい事項ではあります。彼の現在の重要性は有る意味で涼宮ハルヒと同等かそれ以上ですからね。 私は端的に彼の行動や知る限りの過去等を伝えていき、昨今の状態を伝えます。僕の裏でも表でも重要な役割所でもある プレゼンの開演です。 軽やかに踊り、文字を描いていく森と喜緑さんの2本の腕がまるで指揮者のように僕にリズムを造り、爛々とした鶴屋さん瞳が 僕の仕事へ緊張感をもたせます。小さなガスコンロの前で熱心に耳を傾ける朝比奈さん(大)の表情が緊張感の中に 心地よい幸福感をもたらしてくれます。恵まれた舞台での発表でした。 僕は言葉を紡いでいるこの時間が好きでした。それを自覚したのは彼に状況報告や提案、内なる策略をもって対話している時でした。 イレギュラー因子とよばれ、時には殺害の対象となり、それでも異常な理不尽を受け入れようとする彼に 生命が宿るはずのない現況報告と、推測や憶測といった僕の自己陶酔と戦略を告げる言葉が 彼の持つ不思議なフィルターで十分に濾過され、必要最低限の澄んだ情報となって彼に記憶されていくことに驚き、 気がつくとまるでそれが自分を浄化しているように思えました。厳しい任務をもつ僕のささやかな幸せの発見でもありました。 暖かみをもって帰ってくる彼の言葉に狼狽した事もあります。だいたいが予測不可能なタイミングと内容ですが。 舞台が終焉を迎え少々感慨に浸っていると 「ん~~~~~っ!何か核心を欠いたような感じをうけるっさねっ。なんで~だろっ。」 と議長は告げると何やら思惑にふけりはじめました。 「ねぇ古泉くん、そのお鍋ってもしかして長門さんの?規定事項ならそれはそこにないはずなんだけど・・・」 さらりと頭を悩ませる朝比奈みくるに私もすっかり忘れていた任務を思い出し、僕は立ち上がり巨大な鍋の下に 目をやると火種も燃料もないことに気がつきました。 これはどうしたものでしょうか。 すると「どうされましたか?」首をかしげながら僕を覗き込む喜緑さん。 「いえ、長門さんから指定された時間にこれを煮込むように言われていまして。」 そうです。このサイズのガスコンロはカセットコンロとは違い、それなりのエネルギーが動作に必要です。 「なるほど。」すーっと移動した視線が鍋を見つめ、まるで我が子の成長を重ね喜ぶようなものに変わっていくのを感じました。 「生徒会としては、あまり見過ごすわけにもいきませんが。」と苦笑し、 「長門さんの監視者としては、感情や欲求に伴った成長を喜ばしく思わないはずがありませんしね。」 どこかのヨーロッパ建築にある聖母の笑みにあったかのような瞳が片目をつぶり、その仕草が僕の中の裏と表が形成させていた 矛盾を消し去りました。 私はたぶん、涼宮さんがおっしゃるところの精神病の一種にかかっているのかもしれません。 しきりに鶴屋さんが「みくるっ!ビームだビームうつさっ!」とこちらに向かっている様にただただ肩をすくめる他ありませんでした。 最近は、肉体を酷使する任務も減ってはきていますが、非戦闘時の任務にかり出されるたびに 蓄積する疲労は割り切れるようになってきたといえどもごまかせるものではないのが事実です。 新川や森から、通常の高校生活に準ずる任務に配慮されているとはいえ人知れず片づけなけ ればならない仕事は決して綺麗なものではありません。だからでしょうかね、無意識的に彼女 のような存在に魅力を感じるのは。まぁ僕は都合よく貴方を視姦しているだけのようですが。 ふと目の前に許可を求めるような瞳を見ました。 「いかがでしょう?私がこれを暖めましょうか?」と彼女はそう言いました。 「ですが、ここは・・・。そうですね。廊下に運びましょうか。」笑顔を返すとうなずく彼女。 しかして問題がまた発生しました。この鍋、重さが40kgをゆうに超えている事が判明しました。 ここには女性しかいません。 喜緑さんは「ここは長門さんが普通の女の子でいられる安住の・・・そういう力場ですから。」とおっしゃいました。 森も「古泉。正常業務のときの原則として女性を敬うことを忘れないようにしなさい。」とたしなめるようにいいました。 鶴屋さんや朝比奈みくるは聞くまでもないでしょう。「よだれがたれそうになってきたっさっ!白飯用意してくるよっ!」 といって何やら携帯で連絡しながら飛び出していきました。 とそこへ彼がやってきました。無言です。というより、絶句でしょう。ふふ、正直たまらない顔です。 呆然と立ちつくす彼は「こ、こんばんは。」と挨拶しながらも現状の把握に必死です。僕が手短に報告するとか彼は、 「やれやれ、ま事が荒立つこともなさそうだし、いいだろうよ。この面子で何か起きたらどうしようもねーだろよ。」 苦笑いしながら事態をあっさり飲み込む彼に私は尊敬と畏怖の念を抱かずにはいられませんでした。 「森さん、いつぞやは本当にお世話になりました。今日は息を・・・抜いているようにも見えますね。」 メイド姿の彼女をみて思いの外余裕のある言葉を継げた彼に僕は驚きます。これは後で彼女の本性をじっくり・・・ 「お邪魔させていただいております。実はこの空間に甘えさせていただいております。」おやおや、目尻の緩んだ顔です。 どこで見せていただいた顔だったか・・・おや・・・ええ、まぁ又の機会に。 「朝比奈さんこんばんは、おひさしぶりですね。」 「はいっ!キョンくんもお元気そうでなによりです。」確か一月前に彼らはお会いしていたとか。どうやら任務らしい任務 では無かったと伺っています。 まぁ私たちも知らずの同盟のようなものを組んでいる関係上お会いすることはあるんですが 彼女の表情を見ると再会の感動だけでは ないように見えますがね。ほら、彼女は貴方が気がついていないということに 気がついていますよ。彼が来ると、この部室の空気はいかなるときでも理想的な方向に向かうのでしょうか。 穏やかな夜会になる事を予感させています。 「喜緑さんもこんばんは。長門が世話になってます。そこはあなた達の特等席かもしれませんね。」と笑顔。 珍しい物を見るような表情を一瞬見せた彼女は、すぐに笑顔に戻ります。たぶん彼ならそう言うと分かっていたのと 本当にそう言ったことに対する驚きが有ったのでしょう。さすが長門さんの監視者です。 「長門さんは私がここに入ることを止めようとするんですよ。困ったものです。」にこやかな微笑みを絶やさずに紡ぐ。 すこしいぶかしげな顔をした彼は「・・・何故でしょうかね。」と本当に分かっていない様子。 思わず喜緑さんをみると苦笑いをしておられます。目が合い僕が肩をすくめるとくつくつと笑い始めました。 肩をすくめた僕がおもしろくないのか彼は朝比奈みくるに目をやると、やはり彼女も俯いて肩を揺らして笑いをこらえて います。森は何かを悟ろうかとするように彼をまじまじと注意深く観察しているようにみえます。 すると扉が期待と不安を孕んだ馴染みの有る音で勢いよく開きました。僕は一瞬ですが身をすくめ扉から彼に 顔を移しました。涼宮ハルヒの襲来を予感させるシーン。彼が見せるであろうあの表情を確認しようと思いました。 ですがそこにある彼の顔は僕の予想を裏切るものでした。彼は笑顔を浮かべたまま崩さずに扉を見ていました。 涼宮さんがいらっしゃるときは微弱ですが顔を歪めるか動揺する、そしてその中に見える多幸感それを見たかったのですが。 ドアの開閉音の違いが分かるんでしょうか、何が違うのか私にはわかりませんでした。何者ですか貴方は。 「いやっはぁっっはっはっはっは・・・ふぇっくしん!ぁあ~白飯きたよっ!おぉっ!キョンくんいらっしゃい!」 一瞬何かを言おうとして止めた彼は挨拶を手短に済ますと抱えているであろう荷物の運搬を助ける為に席を立ちました。 その脇から現れた人物に僕は気を引き締めました。今日は緩みっぱなしでしたので・・・ 「おひしぶりでございます。私はすぐにでもお暇させていただきますよ。」両肩両手にこれから長く続くであろう潜伏を 必然とする戦地に赴くがごとく荷物を抱えた新川がそこにいました。彼は表情を固まらせて、一言「その荷物は?」と。 僕はその中身がこれから私達の胃に収められるであろう品物であると予想しましたが、彼には見たとおりに映った のでしょうか。少々慌てていました。 「帰ることは許可できないよっ!帰ったら死刑っさ!」彼はその一言で我に返ったように肩をまたすくめました。 これには僕も中にいる朝比奈みくる(大)も素直に驚かされましたしね。 「いやはや、それはご勘弁願いたいですな。それでは私もご相伴にあずからせていただこうかと思います。」 新川は湯気の立ち上る白飯の箱を床に置き、彼と僕はそれを移動させる事を手伝っていました。 鍋を廊下に運び出すと新川はいるであろう面々に挨拶をすると言って部室に戻ったので、彼と廊下で外を眺めていました。 「なぁ、SOS団がもう一つできたように感じないか?」彼は呑気にそんな事をおっしゃいました。 僕はただただ肩をすくめ両手を上げることしかできませんでした。裏SOS団、手に余る代物ですね。 「僕は明日、学校をお休みさせていただこうかと思っていますよ。徹夜明けの後にこれでして。」 心底哀れみの目を向ける彼は「皮肉の言葉も思い浮かばんよ。・・・すまないな。」と謝罪の言葉をかけてきました。 お互いが苦笑いでいると喜緑さんが廊下にいらっしゃいました。 「調理室を使うんですか?新川さんを待ってからいきましょう。」ドアを閉めた喜緑さんに彼は訪ねていました。 僕は本当に疲労があったのでしょうか。普段ならかならず先の気配りを心がけていた僕は少し狼狽しました。 いけませんね、と自分を戒めて彼女が人ならざる存在であることにそのTPOが必要なものかを考えてしまいました。失礼・・・でしょうね。 鍋にかざされた手を見て、そしてそれが両手になったとき僕は長門さんの忠告を思い出しました。 彼もおおかた同じ事を思っていたのでしょうか。 僕と彼が制止を促そうとした一瞬のうちにそれは広がりました。 彼女は先ほどいた時空から位相をずらした空間を作り上げました。緑に囲まれているのは彼女の性格の現れでしょうか。 美しい湖の畔とは裏腹に、鍋の周りは凶悪な熱の空間が球体状に取り巻いています。いくつの微調整を加えながらの 料理になるのでしょうか。鍋の融解点とルーの適温とその空間の維持と鍋を空中に浮かべて大気を計算し・・・ゾっとします。 彼はその鍋にはそれほど驚きもせず湖畔に見える動物と植物に呆然としています。 僕もその生命の存在を疑わせない光景に見とれました。 喜緑さんは絶対に敵に回せないと考えると同時に、僕にとって魅力的な存在であると認めざるを得ませんでした。 鍋を維持し、位相を戻し、情報構成をし直して台車を造る。彼女のことです。今の力を感づかれぬよう隠蔽する措置も 取っている事でしょう。 魅惑の料理の時間はあっというまにすぎ、嗅覚を支配しようとする存在が今の僕には邪魔な物に感じました。 喜緑さんは「さぁ、遅くなってしまいますし食事にしましょう。」と何事もなかったような笑顔でそう言いました。 彼は喜緑さんに「それ、長門にも教えてやってください。」と進言していたところで僕は思わず笑い出してしまいました。 食事の間、一応の議題である彼についての考察や報告、ヒアリングなどで食卓が賑わいました。 もちろんとうの本人はバツの悪そうな顔をしていましたが、一度、彼らしいあの仕草を見せた後はぽつぽつとごまかしながら 返答していました。いやはや羞恥プレイというやつでしょうか。 ふと彼を見ると少し憂鬱な表情をしていました。今日始めてみせるその顔に僕は思わず「どうされましたか。」と伺い立てると 「んあ、いや、あいつは何も知らないんだなぁって改めて思ってな・・・どうすりゃいいかは分かってるんだけどな。」と苦笑して。 そういうと席を立ち手洗いに行くと、部室を出ました。掛ける言葉が出ずに苛立ちを感じました。多分他の方々も。 名残惜しくも夜会は終わり、当然ながら残ったカレーのルーは長門さんの明日以降の昼食としてストックされました。 なるほど、本格派になろうとしているのですね。少し具が少なかったような気もしますが。しかしこれは幾日分の食料なのでしょうか。 彼と新川は食器を洗いに、僕と女性陣は室内の掃除を済ませます。 「一応まとめをだしておこうねっ!皆の衆っ!彼はどういう存在か見解を発表するっさっ。」 どういった答えが返ってくるのでしょうか。これほど興味深い事もあまりないでしょう。 まず森「少し確認したいことはございますが、ある意味では守り神みたいな存在でしょうかね。」 朝比奈(大)は「最初はイレギュラーな存在だったけど、今は時間の歪みを乗り越えている存在でしょうか。」 喜緑さんは「そうですねぇ、自律進化の可能性を促す存在です。ある意味普通の人間ではできないです。」 鶴屋さん「私は魅力的さっ!2番目だけれども、彼も欲しいにょろよ。」 おやおや。一部問題発言がありましたがどこかで聞いたことのあるお話ですね。今日は僕に用意された一日でしょうか。 僕は笑いが止まりませんでした。こんなに笑ったのはいつ頃だったでしょうか。眠気のせいでもあるのでしょうが。 彼と新川が戻ってきたところでお開きとなりました。彼はあまり遅くなれないとのことで先に部室からでようとしました。 振り返りざまに僕達全員を見た後に毒の全くない顔でこう挨拶しました。 「じゃあ・・・また来てください。」 一瞬ですが、任務とか責務を忘れた自分に狼狽しました。どうやら他の方も程度はあれど同じ感想を抱いていた様子。 新川さんは彼を見送った後、大きな声を出して笑っていました。 帰りの車の中であの挨拶を聞いたとき、何を思ったか一番早く仕事の時の顔に戻した森は話をきりだした。 「私達の仕事と呼ぶには差し出がましい活動に、あれほど稚拙な言葉で誇りを感じさせられたことはない。」と。 「ただ彼の恋愛という面においてその発露や処理の仕方には鈍さを感じさせるがあれは何か考えがある気がしてならない。 過去はすべて気づかぬふりで逃げていたのか、理由があって避けていたのか。何かを隠蔽しているように見える。 いかなる存在であっても、彼との直接的な接触の際に彼への信頼が疑うことなく発生するのはおかしい。」 そこまで言うと新川に意見を求める彼女。 「私には彼が現実社会で俗にどういった存在に該当するか、どういう覚悟を意識的に無意識的に持っているのか、 あの挨拶をいただいた時、近しい概念を感じましたな。かれは有り体に言えば父親です。誰に対するという訳ではなく、来る 物拒まず自然に生み出される父性愛を持って接する。彼の置かれている現状が、あまりに異常であるが故、 それを維持し続けるのは本来は不可能でしょう。能力や天性といえば容易いですが、通常のそれとは訳が違う。 そもそも、そのような存在の彼が涼宮ハルヒという存在に近い場所にいたのか。 それが何を表すのか興味深いところです。」 日常の中、何故僕が彼にあれだけ頼ろうとしたのか、頼っても大丈夫だと信用したのか 無意識的にそういう存在として見ていたのかもしれない。かけがえの無い親友であってと望むとともに。 僕には両親はいない。僕の日常はまた始まる。むこうとこちらの世界を行き来しながら。 でも彼がいれば、彼と彼女がいれば僕はこんな普通で異常な世界でも笑っていける。笑える日が増える。それだけは確信しました。
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《レモンタン()/Remontan》 一言で 【☢核兵器☢】 のんがレインドのレモンを見てなんとーなく考案し開発した ブンタンにレモンを突っ込んで出来あがった新感覚フルーツ。 一口咀嚼すると、それはもうなんとも形容し難い強い酸味に苛まれることとなるでしょう。 くしゃみは止まるが涙は止まらない 満腹中枢は刺激されるが涎は止まらない 口の中でバターのように溶け、人体の胃袋をバターのように溶かし 果肉は不老不死の薬だという都市伝説が拡散し 除菌作用は100%を超えるが食器さえも溶解し アダムとイヴが食べた禁断の果実の正体であるかもしれないし その果実に含まれるエネルギー量は核兵器や台風をも凌ぐかもしれないし ブンタンかレモンかと聞かれてたらどっちでもないし 戦闘力53万の灰色の戦士ですら理性を狂わされ 純白色の救世主ですら洗練され この世に混沌を齎す悪魔の果実を貴方もどうぞ。 関連ページ ラテーネ
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〒337-0043 埼玉県さいたま市見沼区中川1127-1 TEL:048-682-7300 ☆営業時間:10時~22時 ☆最寄駅:大宮駅 ☆行き方:大宮駅中央口をでて、高島屋の前辺りから出てる6・7番乗り場からバス。 西中野バス停下車をして、バスの進行方向に進むと信号有り。信号を左に曲がると店舗有り。 土日祝日 6番乗り場 8時09分・27分・45分 9時01分・24分・39分 日大前・東新井団地・導守循環行きのバス ※中川循環行きでは、西中野バス停は止まらないので注意。 7番乗り場 8時13・21・32・39・50・55 9時07・12・15・30・33・37・46・53・58 新道・自治医大経由 大谷県営住宅ゆきと、新道経由 浦和学院高校ゆきには止まらないので注意。
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元ネタ:STAR(ちはやふる2 99RadioService) 作:ヤジオーディエンス 気にかける女は あの時と変わらない 不意に見つめ合った好みの子 なぜかいつも同じタイプ 大きい目の二重なら 年の差もなんのその 若いつもりで格好つけて スケベ心疼きだす 離れてはためらって 困りきった顔で苦笑いをした ※切実な煩悩を満たすために ほんの先っちょだけでもいい 抱き合いたい 変わらない この気持ち 女房子供いるけれど 悪いことしてるかな それもいいさ隠せれば 時の流れに焦りながら まだいけると思ってる 空元気を振り絞って 逆に疲れ果てて痛めた身体 いつでも そこには無理する自分がいる 一瞬の恋心 抱え込んだ 止まらない この気持ち 欠かせない いつまでも 頼りなく疼きながら 当てもなく きっと上手くいくよと 思い込んで 止まらない この気持ち 戒めて ※繰り返し 検索タグ J-POP その他ネタ アニメ フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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「つまらない話ですよ」と僕は言う(上) ◆olM0sKt.GA 晴天の霹靂という言葉がある。昨今の少年少女の国語力について何ら情報を持ち合わせていない俺だが、そこまで珍しい言葉ではないだろう。 もしまったく聞いたことないってんなら、それはもう少し学業に精を出した方がいいというサインかも知れない。 何せ俺だって知ってるくらいだ。定期テストの度に赤点の恐怖と戦う辛さは、身を持って知っている。 意味をご存じだろうか。まぁゆとりだなんだといかめしく眉をひそめるはた迷惑な年寄りにはなりたくないと、常日頃から自戒を心がけている俺としてはあっさりと回答を披露してしまうわけだが、この霹靂というのはつまり雷のことらしい。 要するに、澄みきった青空を夢見心地にぼんやり眺めているときに、アホの谷口もかくやと言わんばかりの空気の読めなさで雷をドカンと落とされりゃ誰だってびっくりするって話だ。 ああその通りだろうよ。何も雷じゃなきゃらいけないわけじゃない。雪崩だって、鉄砲水だって、アンドロメダ大星雲から飛来した新型ウイルスだって構わない。 どこからともかなく聞こえるおっさんの、どうにも投げやりで面倒くさそうなバリトンボイスが日本沈没なみのインパクトを持っていたとしても、驚くことではないのだ。 なぁ、古泉よ。聞こえてるか。 朝比奈さんが亡くなったんだってよ。 「あんた、ちょっと顔色悪いわよ・・・・・・少し休んでく?」 外から見た俺の様子は中の俺が思っている以上に酷い有様なのか、かなりトーンを落とした声でそう言われた。 こいつはこいつで幾つかの名前に反応していたようだが、はっきり言って俺は心遣いに手を振る余裕さえない。 よお、古泉。お前分かってんのか。朝比奈さんが死んだんだぞ。 ハルヒが好き放題するためだけに作れられたSOS団なんてトンチキな団の中で、数少ない常識人だったあの朝比奈さんだよ。 そりゃあそうだよなぁ。ものは倒すは自分もこけるわ、普段の生活からしてドジと愛嬌を振り撒くのが仕事みたいなお人だ。 こんな異常事態に対処できるわけがない。未来からきた、なんてエキセントリックな要素も通用しない。 長門だって、たったの六時間もしないうちに死んじまうんだからな。 信じられるか。あの間延びした甲高い悲鳴を聞くことも、手ずから入れてくれたお茶をじっくり味わうことも、もうできないっていうんだぜ。 まさかあの味を忘れたとか言うんじゃないだろうな、古泉。 五人いたSOS団が、たったの半日で三人になっちまった。もうあの部室に皆が揃うことは、永遠にないんだ。 それでもお前は言うんだろうな。例によってあの気持ち悪い笑顔でだ。 ハルヒがその気になれば全部元通りって。はっ。 俺には、あのわがまま娘をどうしてそこまで信奉できるのかさっぱり分からんね。 見ろよ。このくそったれな世界は何も変わっちゃいねぇ。いくらハルヒが二足歩行を覚えたての猿並に図太い神経をしてるからって、何も知らないってことはないだろ。 まだハルヒが悲しみ足りないって言うのか。そんなのってあるかよ。 お前はどうなんだ、古泉。この期に及んで「何も変化が起きませんねぇ」なんてすかしてやがるんじゃないだろうな。 もしその通りだっていうなら。 まだ間違いに気付かねぇって言うんなら。 俺は、天下のSOS団服団長様に言わなきゃならんことがある。 「大丈夫だ……先を急ごう」 「無理するもんじゃないわよ。……場合が場合だし、何ならあんただけ引き返しても」 「いや、それは駄目だ。……本当に大丈夫なんだ。心配かけた。悪い」 俺は立ち上がる。道路に突っ伏したときについた汚れをはたいて落とす。 御坂はさっきまでのビリビリもどこへやら、多少不安の残る表情をしていたが、それ以上俺を止めようとはせずにいてくれた。 引っ張り上げてくれる優しさは格別のありがたさだ。俺の言葉にどれほど力がこもってたかは分からないが、感謝の一言につきる。 立ち止まる暇はなんて、一瞬たりともありはしないのだ。 萎えた足に無理やりムチ打って、俺達は歩き出した。 すんません、朝比奈さん。本当はガキみたいに泣きわめいた後一生ふて寝を決め込みたいくらい最悪の気分なんですけど。 長門のときみたいにやけ食いで腹のもん全部ぶちまけてやりたいくらいですけど。 今は、全部後回しにします。 「あの馬鹿を、止める……!」 これ以上、仲間が減るのを見たくないんで。 ◇ ◆ ◇ (……駄目だ。とても接触できる空気じゃない) 警察署の地階と一階、さらに二階とを結ぶ階段の影に身を潜ませながら、トレイズは心中でひとりごちた。 ナイフの反射で作った簡易の鏡によれば、背を預ける壁の向こうにいるのは三人とも女性のようだ。古典的な方法だが、それだけに、光を気取られないよう注意すればかなり有効である。 トレイズが最も再会を望んでいる彼女の姿は残念ながらそこにはなかった。頭上では二度目となる放送が届けられている。 BGMのように響くそれが細かな物音を誤魔化してくれたのが幸いした。お陰で気取られることなく接近できた。 トレイズは放送と相手の動きにちょうど半分ずつ意識を割きながら、そうしてるつもりなのは本人だけでえ実際は大部分が読み上げられる死者の名前に傾いていたのだが、そろそろと慎重に立ち上がる。 直接相手を視認することはできなかったが、それでも分かったことがあった。 彼女たちに接触するのは危険だ。中でも、首都でも見たことのない珍しい銃を構えている女性は特に警戒が必要に見える。 銃の構え方はトレイズがため息をつきたくなるほどに完璧だし、位置取りは部屋を最良の条件で制圧している。 かつてトレイズが対峙したテロリストなどとは比較にならない。暢気に、顔を出していたら、その瞬間容赦なく殺されていただろう。 その様子を想像すると分厚いはずの壁がひどく頼りないものに思えてきた。これ以上、ここに留まるのは命に関わる。 (ここから離れよう。多分、それが一番安全だ) 入り口へ行くことは彼女達の視界に入ることになるので無理として、多少物音を立てても気付かれない二階から脱出する。 それほど背の高い建物ではないし、木に近い窓からでも飛び移ればたとえ気付かれたとしてもエルメスを発進させる時間は稼げるだろう。 具合のいい場所がなければ生地の頑丈なカーテンで即席のロープを作ればいい。最悪身一つで飛び降りてもなんとかなるだろう。 頭の中でエルメスにたどり着くまでの案を複数用意しながら、トレイズは無音のまま一段ずつ階段を昇る。 放送は既に終わっている。 滑稽なほどの慎重さだが、騒音の助力を得られない今は衣擦れの音さえ察知されるのではないかと思えてしまう。あの人間にはそれだけの威圧感があった。 一方で、放送がトレイズの捜す彼女の名前を言わなかったことに心の底から本当に全力で安堵していたりもした。 首尾よく二階にたどり着く。それだけのことが中央山脈の単独登頂に匹敵する偉業に思えて、トレイズは念のため更に歩いてから膝を折って大きく息を吐いた。 まるで呼吸を忘れていたかのようだ。長居は危険とばかりに、さっきの部屋から一番離れた窓を目指す。 対角を意識して選んだ窓は幸い嵌め殺しではなく、下は植え込みで柔らかい土が敷かれていた。 窓枠に手をかける。脳内でエルメスへの最短の距離を計算し、それを最も効率よく実行するべく意識を集中する。 トレイズは最後に大きく深呼吸すると気持ちだけは大きく脱出の第一歩。踏み出そうとした。が。 (…………開かない?) ビクともしなかった。鍵を開ければ左右に滑らすだけの単純な作りのはずが、いくら力を入れても一向に動く素振りがない。 まるで建物までトレイズの敵に回ったかのようだ。決して逃がすまいと口を閉じる箱。騒音が出るため乱暴な手段にも出られない。 尚もやっ気になり、両手を使い全力でことに当たろうとしたその瞬間。 「その窓は開きませんよ」 一ミリも意識していなかった方向から声を掛けられ、トレイズは無言のままみっともないくらい大きく飛び上がった。 ◇ ◆ ◇ 警察署の一階に三人の人間がいました。師匠と朝倉涼子と浅上藤乃でした。 厳密に言うと朝倉涼子は人間ではありませんが、色々とややこしいのでここではそう呼ぶことにします。 彼女達が捜している人間はまだ見つかっていませんが、そんなことはお構い無しに、今は放送が流れています。 大事な情報を聞き逃すのも困るので、三人は少しだけ足を止めて放送を聞いていました。 三人がいるフロアは、普段は市民の人たちが書類をもらったり手続きをしたりするのに利用されている場所です。 場所を選んだのは師匠でした。攻撃を受けることなく敵を発見できて、なおかつ咄嗟のときに移動しやすいから、というのが理由です。 放送がこれまでに死んだ人の名前を読み上げ、師匠はそれを聞きながら油断なくP90を構え周りに気を配っていました。読み上げられる名前には特に何も感じませんでした。 朝倉涼子は壁の端に手を付いて何かを高速で呟いていました。放送を聞いているようには見えません。 さっきまで彼女は師匠に命じられたある作業をしていたのですが、今はもうそれも終わっています。 浅上藤乃はどこに居ればいいのか分からないと言った様子で、銃を持った師匠から少し離れた場所に小さくなって座っていました。ちなみに、感想がないのはこの二人も同じでした。 死んだ人の名前を全員分言って、放送は終わりでした。わざわざ時間をかけたわりに得るものはありません。この世界の仕組みについて説明されましたが、師匠のすることは変わりません。師匠は無益な情報を喜ぶ人ではありませんでした。 「では、再開しましょう」 気を引き締め直すように言いました。浅上藤乃が素早さの足りない動きで立ち上がります。 師匠は、いたずらを終えた子供のような顔で戻ってきた朝倉涼子に簡潔に聞きました。 「で、あなたは何をしていたのですか」 「何って、師匠のお手伝いよ。悪いことじゃないわ」 「あなたは分かりやすく説明する癖をつけるべきです」 「そうしたいのは山々なんだけど、有機生命体が理解できる範囲だと情報の欠落がどうしても無視できない規模になっちゃうのよね。この場合は特に……」 「その言葉は聞き飽きました。次に私がなんと言うかは分かりますね」 だんだん口調が鋭くなっていく師匠を浅上藤乃が怯える子供のように見ていました。 朝倉涼子はちっとも怖がっていません。ん~、と口に指をあて考える仕種です。 「つまり、この建物全体に情報改変を施した、ということになるのかしら」 「具体的には」 「物理的な構成情報の書き換え。対象は正面入口が1つと非常用の扉が4つ、それと24枚ある窓ガラス全部。 本当はこの建物を通常空間から丸ごと隔離できればよかったんだけど、流石にそれは無理みたい。 この処理だけでもかなり時間がかかっちゃったし、これくらいが今の私の限界値みたいね」 「その結果どうなったのです」 「ちょっとした防弾ガラスより強度が増したんじゃないかしら。 それとほんの僅かの膨張。師匠は知ってるかしら、窓や扉って例えば枠が少し曲がっただけで使えなくなる脆弱な構造なの。 地震のときはすぐに出口を確保しろって言うわよね。それって……」 「つまり」 「そう」 大体のところを理解して師匠は話を止めました。結論は朝倉涼子に任せます。朝倉涼子は片目を閉じると、優等生だったころのままの眩しい笑顔で言いました。 「逃げられない、ってこと」 ◇ ◆ ◇ 古泉一樹は自分が遅きに失したことを痛烈に感じていた。 (真っ先に退路を断たれましたか……。流石は長門さんの同類、抜け目がない) 放送のメモ。朝比奈みくるの死亡。それを受けた世界の観察。その他最低限の必要事項をこなしたことで後手に回らざるを得なくなってしまった。 (新たにもたらされた「世界」に関する情報は興味深いですが、考察するにはこの窮地を脱する必要があるようです) 黒い壁。ブランク。何もない終わり。考えを巡らせたせいで閉じ込められたのでは世話はない。 古泉は今、トレイズと名乗った青年と共に、電話を受けた部屋に籠っている。 開かない窓を必死でこじあけようとする姿はとても危険人物には見えず、しかしその冷静な判断事態は評価に値するので接触を図ったのだ。 状況は逼迫している。彼への試練などと言っている場合ではなく、一つの判断ミスが容易く古泉を殺す。トレイズがもたらした情報は僅かだが、そう判断するには十分過ぎた。 「朝倉さんと行動を供にする謎の人物。それも相当の手練れですか。やれやれ、頭が痛い」 「相当なんて言葉じゃ足りない。強い人間はそれなりに見てきたけど、あれはその誰も敵いそうになかった」 手札を確認するために、小さく会話する二人の回りには互いの持ち物がきちんと整頓された状態で並べられていた。 気を許したわけではない。この場を脱するための一時的な共同体だ。敵意が無いことは伝えても、それ以上のことは語らない。 トレイズからは今死ぬわけには行かないとしか聞いてないし、古泉も己の真意はほとんど語らなかった。 時間はない。その上余裕はもっと少ない。必然的に形作った最低限の絆だ。 「既に述べたように僕たちは袋の鼠という表現がこれ以上ないほど的確に当てはまります。外への脱出を不可能にしたのは朝倉さんの仕業と見て99%間違いないでしょう」 「物の作りを変えちまう奴がいるなんて、想像できない。普通そんなのありえないだろ?」 「生憎と、僕たちは少々普通とは違っているものでして」 「悪いけど、全く対策が思い付かない。銃の扱いなら多少自信はあるけど……」 「それも、朝倉さんのお仲間である人物程ではないのでしょう?」 「あんたに何か考えはないのか。知り合いだって言ってたが」 「申し訳ありませんが、知り合いだからこそ、どうにもできないことが分かってしまうのですよ」 トレイズがガクリ頭を垂れる。それなりに肝は座っているようだがここ一番で打たれ弱いようだ。 打つ手なしという結論に着実に近付きつつあるのでは、それも致し方ないのかも知れない。 双方言葉が途絶えた。それぞれ顔も見ようとはしない。これで足音でも聞こえてこようものならいよいよもって観念するしかない。 万策尽きて、古泉は床に散らばった道具を一つずつ片付け始めた。形見分けでもするようなゆっくりした動作だ。さすがに、喩えの不吉さに笑ってしまう。 古泉を真似てか、トレイズも同じように片付け始めた。てっきり絶望に沈んでいるかと思ったが、その瞳は思った以上に力強かった。 「……俺は、こんなところで終われないんだ。守らなきゃならない人がいるから、俺は俺の身を守る。どうしようもなくたって、何とかしないといけない」 「……そうですね。それは僕も同じです」 交わしたのは、それだけだった。決意でひっくり返せるほど、盤面は容易くない。 やがて、古泉の手が一冊の本に至った。重たいハードカバーの、分厚い装丁の本。 中に栞が挟まれている。 そこに書かれている文字を読んだとき、古泉は文字通りに目を丸くした。 「……ときに、この本はどちらで入手されたものですか」 「それは……図書館だ。そこで死んでた女の子がその本を指差してて、とても大事なものみたいに見えた」 何も言わず古泉は厚皮の表紙をつぅ、と指でなぜた。 言われてみれば確かに、部室の、少しずつ増えていく本棚で見た覚えがある。 古泉は一言断り、本をトレイズではなく自分の荷物の中に入れた。事情は言わなかったが、勝手に察するものがあったのかトレイズも何も聞いてこない。 古泉は顎に手を当てて考え始めた。状況は変わっていないのに、思考がさっきよりずっとクリアに感じられた。 打つべき手段。為すべきこと。 それがあるとするなら。 「時間稼ぎ……でしょうか」 ◇ ◆ ◇ (後編へ)